不動産を売却する流れを知っておこう!

住宅や土地などの売買はなかなか経験することではないですが、相続の発生などで突然その機会が降りかかることもあり得ます。取引するタイミングや相場価格など調べること・知ることは山ほどありますが、まずは不動産の正しい売却の流れを頭に入れることから始めましょう。

価格を知ることから始める

不動産と言われるとつい身構えてしまいますが、車や電化製品など売却する前を想像すると分かりやすいです。その対象品の価格がいくらのもので、市場ではどんな価格で取引されているのか(相場価格)を把握するのは、損をしないための当然の行動です。
不動産の場合、私たち一般人が取り扱うとすれば住宅と土地のセットか土地のみを売却するのがほとんどでしょう。住宅・土地の値段は、国土交通省が運営するサイト・土地総合情報システムと、不動産会社が利用するデータベース・レインズ取引情報検索によって大まかな価格が割り出せます。土地の値段に関して言えば、幹線道路など主要な路線や商業エリアに近い場合は国税庁にて路線価を調べるとより信頼度の高い価格を割り出すことができます。

不動産屋探しと査定

不動産を売却する上で欠かせない存在が「不動産屋」です。自分で買い主を探して、個人同士で契約ができればそれが一番良いですが、よほど専門的な知識がない限り不可能に近いですし、そもそも買い手を見つけることすら困難です。この不動産屋探しは、「広告・宣伝などで自分の代わりに買い主探しをしてくれる」「家の売り買いの手続きの仲介をしてくれる」という、2つの役割を担ってくれる存在を探すことと同義となります。そのため、不動産屋探しは不動産の売却の命運がかかっているといっても過言ではありません。全国展開する大手の不動産屋はリゾート地や都市部の物件に対して強く、その巨大な情報網によってより的確な買い主を見つけることができるでしょう。反対に、多少小さくても地元密着型の不動産屋の場合は郊外や地方でのパイプが強く、地域に特化した不動産を取り扱うのが得意です。たとえばこの特性を知らずに、得意としていることと反対の物件を依頼したなら、その能力が活かしきれず思ったような額で売却できないことも十分あり得るため、この業者選びは慎重に行いましょう。信頼に足る不動産屋が絞り込めたら、査定を依頼します。もちろん、この時点で一社に絞る必要はなく複数の業者に依頼することをおすすめします。また、一括査定を無料で行うサービスも充実しているため、インターネットを介してどんどん利用しましょう。

媒介契約を結び、売却活動へと移行

物件をこの不動産屋に依頼したいというところが見つかり、査定を実施してもらったのち査定額・条件に納得できたらその業者と媒介契約を結びます。前項で述べた通り、不動産屋に売却活動(宣伝活動)を委任し、売却の際の手続きのサポートをサービスとして受けるための契約です。この媒介契約には3種類存在します。まずは一社の不動産屋とのみ契約して、例えば親族や知人への売買すら、その不動産会社を通さなければならない契約を、専属専任媒介契約と呼びます。さらに、一社の不動産屋のみではあるものの自分が見つけてきた買い主は、不動産屋を通さなくても良い専任媒介契約、そして複数の不動産屋に平行して依頼できる一般媒介契約があります。ご自身の事情・条件に合った契約を選ぶようにしましょう。晴れて契約を結んだら、不動産屋による告知活動が始まります。新聞の折り込み広告や雑誌・地域情報誌、街角の貼り紙からインターネットによる宣伝まで幅広くあり、これらの種類や方法・宣伝規模に関しても契約内容によるところが大きいです。そのため、媒介契約を交わす際には十分内容を確認してからにしましょう。媒介契約の有効期間は3ヶ月であるため、情報網が広い最大手の不動産屋を利用するメリットは非常に大きいです。

買い主が見つかったら交渉・売買契約へ

不動産屋の紹介や自らの手で買い手が見つかったら、契約への交渉が始まります。通常、不動産屋を通しての紹介の場合は買い手の希望・条件を書類に記した「買付証明書」が提示されます。買い手が希望した条件に納得がいったら、買い主の不動産屋と売り主の不動産会社が代理で交渉を行ってくれます。もちろん、両者が同じ不動産会社である場合もあります。
主な交渉内容は、売買価格をはじめ引き渡しの時期や建物・設備の状態や補修の可否、土地の実測に関してなどが挙げられます。売却する物件が住宅も含まれる場合は、建築時の書類の提示も必要となることがあるため、書類はもちろん住宅のカタログもきちんと残しておくようにしましょう。交渉内容にお互い納得が行けば、売買契約を締結します。手付金の支払日や方法などもこの時に最終確認が行われます。締結後に住宅・土地の引き渡しが行われ、不動産屋に仲介手数料を支払います。

さまざまな知識が必要ではあるものの、やっぱり不動産屋探しが肝

相場価格の把握から最後の引き渡しまで流れを確認してみて、手続きや買い手探し・交渉にいたるまでいかに「不動産屋が占める割合」が多いかを実感していただけたかと思います。もちろん、この他にも相続した物件であれば相続税に関してのことや、遺産分割協議や相続登記といった手続きの重要性も外せないですし、固定資産評価額や路線価といった細かい知識も必要不可欠です。しかし、肝心の買い手を探すという行為やさまざまな交渉・契約を結ぶ上で欠かせないパートナーであるため、物件の売却において不動産屋の存在は切っても切り離せない存在です。決して短い期間の付き合いではないため、信頼に足る不動産屋を慎重かつ根気よく探すようにしましょう。